ホッとコラム①―芋焼酎とハッピーバレンタイン―

コミュ仁(えんまん七福仁コミュニケーション担当)のホッとコラム

EnMan 事業戦略推進室スタッフによるコラムです。
季節の事柄や日常で気になったことなどをつぶやきます。
仕事の合間に肩の力を抜いて、気軽にお楽しみいただけるコラムがお伝えできれば…と思います。

今年もあっという間に1か月が終わり、2月がやってきました。
2月のイベントというと、バレンタイン。今はリモート中の方も多く、チョコをあげる機会ももらう機会も、いつもより少ないかも知れませんね。
今回は、バレンタインの思い出話です(といっても恋愛談ではないです)。

芋焼酎とハッピーバレンタイン

バレンタインが近づくと思い出すのが、学生時代に行きつけだった居酒屋でのこと。15年以上たった今も、バレンタインというとあの楽しかった夜を思い出します。

その居酒屋は大学の近く、大通りから少し入ったところにある個人経営のお店。決して目立つわけではないけれど、常連さんの口コミで新しいお客さんが絶えない。そんなお店でした。

私と友人のKも知り合いのすすめで行って以来、すっかりお気に入りに。おいしい芋焼酎とお料理をリーズナブルに楽しめるし、店長さんの気さくな人柄も大好きでした。店長さんは当時40歳くらいの男性で、限定芋焼酎を片手に、にこにこと推しポイントを話してくれたのを覚えています。

ある年のバレンタイン。私とKはいつものように居酒屋で飲むことに。お店に向かう途中でKが「そうだ!店長さんにチョコをあげようよ」と言い出しました。

確かにせっかくのバレンタインなんだから、いつもお世話になっている店長さんに、バレンタインチョコを上げるのもいいかもしれない。ショッピングモールへ寄って、ちょっとお高めのトリュフチョコレートを購入。居酒屋に向かいました。

デート向けのお店ではないからか、その日のお客さんは私たちともう一組だけ。一杯目を頼む時に、「いつもお世話になっているので」と店長さんにチョコレートを渡しました。ちょっと驚きつつも、「いや~チョコレート好きなんだよね」と喜んで受け取ってくれました。

すると「ちょっと待ってて」と店長さんがお店の奥へ。戻ってきた店長さんは、「お返しに僕からも」と割った板チョコをのせたお皿を私たちのテーブルに置きました。

「芋焼酎とチョコって意外とすごく合うんだよ」と店長さん。芋焼酎の肴にチョコレート…?と思いつつ、食べてみると本当においしい!芋焼酎を飲みながら、パクパク食べていると店長さんが「若い時、バレンタインにいい思い出ないんだよね」とぽつりとつぶやきました。

その後は、お客さんが少ないこともあってバレンタインデートークに。初めて女の子にチョコをもらったときのこと。大学2年生のバレンタインデーに彼女に振られたときのこと。そして、小学生の娘さんと奥さんからの手作りチョコのこと。いろいろな話をしてくれました。

当時大学生だった私は、店長さんにもこんな時があったのか!店長さんにこんな一面が!とわくわくしながら話を聞きました。その日の芋焼酎はいつも以上においしかったです。

のんびり芋焼酎とチョコを味わいながら過ごしたバレンタインデー。すごく楽しくて、今でも思い出すと幸せな気分になります。バレンタインのチョコレートには、人と人をつなげるパワーがあるのかもしれませんね。